石垣島でも、ポップスやらロックやらジャズなどなど色んなジャンルのバンドが活動をしています。
そして、クラシックも然り。
それが、石垣島在住のクラシック音楽家で結成されたグループ『ピアチェーレ』です。
ということで、ゆったり島時間に寄り添うように自分たちのペースで活動を続ける『ピアチェーレ』の練習風景にお邪魔しました。
本日のメンバー紹介

昭和音楽大学ピアノ科卒業。姉の長田礼子氏と「四手のカーニバル」2台のピアノデュオコンサートを2度開催。「ピアチェーレ」を結成し、島内外での学校公演などの演奏活動を行う。また、数々のコンサートの伴奏者として活躍中。ピアノ教室を主宰し子供から大人までの指導に携わる。同教室では声楽家によるヴォイストレーニングや声楽のレッスンも行なっている。

母がヴァイオリンの教師をしていたこともあり、物心ついた時から当たり前のように弾いていた。
しばらくヴァイオリンから離れていたものの石垣島に移住し、
崎枝の行事に参加するようになってから、再び演奏を開始。
その後、次呂久さんと繋がりピアチェーレの活動に参加するようになる。
お子さん二人とも音楽に触れている。
息子さんもヴァイオリンを弾いており、たまに一緒に弾いたりしているとのこと。
娘さんは声楽専攻で音楽大学へ進学。
ちなみに、湿気の多い石垣は弦楽器には実は不向き・・・。
保管が大変だとか。

中学生の頃、吹奏楽部に入りフルートを始める。
中3の時に担任の勧めで高校は音楽科のある高校へ進学。その後、大学も音楽大学へと進学。
沖縄に戻ってきてからは非常勤講師などをしながら、音楽活動に従事。
その後、自営業である実家の手伝いを行うため石垣島に戻ってくる。
兄を通して次呂久さんと出会い、そのままピアチェーレ結成メンバーへ。

第1回宮良長包音楽祭がきっかけです。
最初は、イベントのためにみんな集まったんだけど、もっと子供達にクラシックを身近に感じてもらいたい。
という思って、イベント後も集まって演奏しようということで、『ピアチェーレ』が誕生しました。
今はピアノに姉の長田礼子、私。
フルート吉村志奈子。
ヴァイオリン餘野木麻理。
バリトン東田盛 誠、の5名で活動しています!
なので、「音楽を一緒に楽しむこと!」をモットーにしています。
第2弾アルバムに向けて絶賛練習中!!!
さてさて、本日の練習。実はアルバム第2弾に向けて練習なのであります!!
ちなみにファーストアルバムは『アッパリシャーン』。
名前の意味はというと「美しい、きれい、かわいい」という意味を持つのだそうです。
(八重山民謡のルーツと言われるユンタ(労働歌)をピアノとフルート、ヴァイオリオンが奏でる
アコースティックサウンドに仕上げたアルバムとなっております。)
その録音ですが、みんなが集まっての1発録り。
時間が合わず、それぞれのスケジュールに合わせて録音したこともあったそうですが、
納得のいくものができず、メンバーが集まって録るようにしている。とのこと。

ちなみに聞いてみました。
あ!コンサートでは間違ってもいいというわけじゃないですよ!!
ただ、コンサートの場合は、演奏してる曲はその瞬間に流れていくものだからね^^;

録音だからと何度も録り直すのではなく、そこは厳しく1発録音。
皆さん、相当集中されるのでしょうね。。。
石垣島でも、最近は音楽フェスやイベントが盛り上がりを見せているように感じます。
ということで、クラシックも同様ではないかと思ったのですが。
昔に比べて、クラシックを聴ける環境が少なくなってるかな。
音大志望者も前よりは少なくなっているし。
でも、だからこそ自分たちの手でクラシックを聴かせてあげたいって思っています。
クラシックに触れる機会の少ない石垣でも身近に感じてもらえるようになるのが目標ですね。
練習の合間とかその場のノリでやっちゃおうか!?って、なります笑
以前、市民会館大ホールで行なったコンサートがあるんです。
そのコンサートも、練習していて
「そうだ、コンサートやろっか!?」
という流れから、急遽大ホールをおさえたりみんなで手分けして動いたんです。
内容は2部構成にして。
1部が「クラシック」。
2部が「オペレッタ」。
オペレッタは八重山民謡「ナナキジャイへの旅」というお話です。
脚本・構成・演出をメンバーの東田盛さんが考えて、
音楽はピアチェーレで演奏するといった形にしました。
そして、背景の絵を熊谷さんという点描画家の方にお願いして描いてもらいました。
出来上がった背景画、本当に綺麗だった〜!!!
コンサートやろっか!からの大ホール開催。
フットワークが軽すぎて、脱帽です。
そんなピアチェーレの普段の練習は、次呂久さんの教室で行なっています。
本日は、アルバム第2弾録音に向けての練習ということで八重山民謡のアコースティックバージョンを練習です!
ちなみに、民謡の楽譜は次呂久さんが1曲1曲聞いて楽譜に書き取り、ピアチェーレ用にアレンジしたもの。





休憩中も和気あいあいと盛り上がるメンバー

練習の合間に、雑談で盛り上がる3人。
お題はコピーした楽譜を貼り付ける時の次呂久さんについて。
餘野木さんと吉村さんは、ちゃんとテープを丁寧にハサミで切って、シワが出ないように楽譜を貼り付けてく。

私もそういう細かい作業は苦手なので、次呂久さんにすごく同感です。
ごそごそしている餘野木さん。何やら、楽譜を貼るもよう。
さすがです。
ちょっとここで、血液型をみんなで確認。

餘野木さん、吉村さん → A型
次呂久さん、私 → O型
血液型でO型はよく言えばおおらか。雑にいうと「ガサツ」。
これは本当なんでしょうか・・・。
その後、口の中で程よく溶けたチョコレートにみかんも一緒に食べると美味しいという、
「程よく具合」の再現がある意味、激ムズな食べ方のお話。

サービス精神が旺盛すぎです。

そして、
「今日、木曜ですけどビールありますか?」って店員さんに聞いたら苦笑いされてね。
そしたらね、ネコがどこにも描かれていないの!!
ネコ、どこに行ったんだろうって・・・・。
さすが、次呂久さん。
小ボケを挟むことを忘れません。
島の柔らかい雰囲気に寄り添うように自分たちのペースで音楽を届ける
もはや音楽と全く関係のない会話を楽しんだ後、練習再開です。
演奏時はみなさん、やはり真剣そのものです。




ゆるい時はどこまでもゆるく。
真剣な時は真剣に。
島のふんわりとした雰囲気に寄り添うように、自分たちのペースで演奏を行うのがピアチェーレの魅力なのかもしれません。
個人的には、コンサートの時には是非、次呂久さんの小ボケを炸裂させて欲しいと思います。

ピアノを習いたい方はぜひ!!
ピアチェーレの優しいクラシックが一人でも多くの人たちの心に届きますように!