コラム

石垣島で働く人々〜写真美術館MIRAのオーナーの場合〜

石垣島写真美術館MIRAオーナー井戸さん
石垣島唯一の写真美術館MIRA

石垣島に唯一ある写真美術館MIRAさん。
インタビューをしに、突然お邪魔したのですが。。。
オーナーさんがとてつもなく行動力のある人で、終始圧倒されっぱなしでしたー!

目次
  • 元々は釣りガイドをしていた館長さん
  • 石垣島で初のナイトカヤックツアー専門のお店
  • 東京でのギャラリーとの出会い
  • 手作りの写真美術館誕生
  • さらにライト研究のため大阪へ
  • 「飾る文化」と「売れる文化」を作りたい
  • 初めてやることはうまく行かなくて当然

元々は釣りガイドをしていた館長さん

館長の井戸さんは、大阪出身。
2001年に石垣島に移住したのだそう。

クガイ
クガイ
元々、写真を撮っていたんですか??
井戸さん
井戸さん
いや〜、初めは全然興味なかったです笑 元々は釣りのガイドをしてたんです。
釣りが好きで。
最初は西表島でガイドをしていたところがあったので5ヶ月ほどやって、それから石垣島で。僕、漁師もしてたんですよ。
クガイ
クガイ
え、漁師!?
井戸さん
井戸さん
そうです。今はもう急がしくて漁は全然できていないですけど。。。
クガイ
クガイ
すごい。。。
石垣に移住する前から、島に知り合いっていたんですか??
井戸さん
井戸さん
いや、いないです笑
ツテがないから、もう無理矢理笑
当時って、船着場に船が全然なかったんですよ。
まだけど(船を)買っても許可をもらわないと置けないし。
で漁師になって知り合いを作って置かせてもらおうと。
クガイ
クガイ
ツテなしでも、無理矢理って・・・。
海というか釣りがよほど好きだったんですね。
井戸さん
井戸さん
海外でも釣りをしたことあるんですよ!
クガイ
クガイ
海外にまでわざわざ行ったんですか!?
日本と海外って違うんですか?
井戸さん
井戸さん
僕は、海外ではブラックバスしか釣ったことないけど、釣りは、南国の方が人気なんですよ〜。
東南アジアだったりモルディブといった亜熱帯地方ですね。
大きい魚が多いんですよね。
色もカラフルだし。
だから、沖縄も人気なんですよ。
沖縄ってほら、カラフルな魚多いでしょ!

石垣島で初のナイトカヤックツアー専門のお店

ここまで、写真の「しゃ」の言葉すら出てこない。。。
それよりも釣りや魚の話が中心。
美術館に結びつくようなことが一つもないのだが・・・

井戸さん
井戸さん
ガイドの後に、カヤックのお店開いたんです。
グロースターというサンセットカヤックとナイトカヤック専門のお店ですね。
クガイ
クガイ
専門ですか!?
井戸さん
井戸さん
そうです。専門店第1号としてオープンしてんです。
クガイ
クガイ
すご!第1号ですか!?
井戸さん
井戸さん
そうです。
石垣には夜のアクティビティないな〜と思ってじゃあ、先にやっちゃおうって。
最初は、夜からスタートしました。
いや〜、当時は早すぎたのか人が全然来なかった苦笑
月に多くて10人くらいの時もあったし。
今は、石垣はサンセットだったりないとツアーが盛んだからたくさん人が来るんだけどね笑
そうそう、夕焼けや星って、陸で見るときと全然感覚が違うんですよ!
ふわふわ揺れながら見るから、風に揺られて本当に自然の中で見てる感じがすごいんですよね。
しかも、水上って、場所によって深さが違うから見え方も違うんです。
石垣島唯一の写真美術館MIRAのオーナー井戸さん
クガイ
クガイ
2011年て、まだナイトアクティビティってなかったんですか!?
初めにやるというのはやはり大変なんですね。。。
ちなみに、そのツアーすごい気になるんですよね。
体験したことないから、絶対体験してみたい。
井戸さん
井戸さん
ぜひ、体験してください!!
すごい綺麗ですよ!
それで綺麗だな〜っと思って、一眼レフで夕焼けや星空を撮り始めたんです。
クガイ
クガイ
おおお!ご自身のお店のツアーか撮り始めたんですね!?

東京でのギャラリーとの出会い

仕事を通して、夕日や星を撮るようになり写真に興味を持ち始めた井戸さん。
それから、東京で写真美術館MIRAへと繋がる出会いがあったそうです。

井戸さん
井戸さん
夕日や星を撮り始めてから写真に興味を持ったんです。
そして、東京に行った時にギャラリーに行ったんです。
そこで、写真を見て感動したんですよ!
他にも見たいと思ったけど、こういった写真系のギャラリーって自分で探さないと見つからないんですよね。
だから展示会場に置いてあったパンフレットを見つけて。
それで、場所を知って色々見てまわったんです。
クガイ
クガイ
パンフレットを頼りに色々と見て回るって、よほど興味があったという事ですね!?
井戸さん
井戸さん
今って、iphoneとかで簡単に撮れてネットにupできるじゃないですか。
でも、生の現像した写真て、もう本当にすごいんですよ!!
動物の毛並みとかがネット見る以上にリアルに表現されてるんです!!
光の角度、明るさ、印刷すると全部分かるんですよ!
一流の作品は本当に違うなと。
クガイ
クガイ
画質印刷したら、良さが更に際立つのか〜。
一度でいいから一流の写真家の作品を拝見したい。。。
井戸さん
井戸さん
それから、アメリカにも行ったりして。
気づいたのが、向こう(アメリカ)って写真を入場料をちゃんと払って、見せる文化なんですよね。
ニューヨークはアートの展示が当たり前のように盛んだし。
しかも、展示のために内装まで作り直したりしてるんですよ!
そこで、これって石垣島には無いな〜。
と、だから石垣でも海外のように、本当の写真を伝えられる場所を作りたいと考えたんです。
石垣島唯一の写真美術館MIRAの井戸さん
クガイ
クガイ
そして、MIRAに繋がるって、、、どこまでも、行動力が凄すぎです!!!
井戸さん
井戸さん
本当は、専用の建物を建てたかったんですよ!
でも、さすがにそこまで資金がないので笑
どうしようかな〜と考えていたら、ちょうど今の場所を見つけたんです。
クガイ
クガイ
この場所って、実は、私が子供の頃は靴屋でしたよ〜。
まさか、こう変わるとは思ってもいませんでした。
井戸さん
井戸さん
あと、靴屋の隣は文房具屋だったじゃないですか。
そこの二つが空いていたんです。
クガイ
クガイ
え、二つ!?
井戸さん
井戸さん
そうです。改装工事をやって階段をつけたりしましたよ〜。
螺旋状の階段を作りたいという事で、わざわざ取り付けたという。螺旋状の階段を作りたいという事で、わざわざ取り付けたという。

手作りの写真美術館誕生

東京のギャラリー、アメリカでの写真勉強そして、MIRAの立ち上げ。
一気に階段を上がるように展開される話に圧倒されておりました。
そして、立ち上げ後の作品の展示に関しても驚く話が出てきました。

井戸さん
井戸さん
写真のレイアウトにもこだわりましたよ。
アメリカで見たようなレイアウトにしたいと考えたんです。
向こうはレイアウト自体もアートなんですよね。
そのレイアウトに合う写真というのもある。
しかも、写真って色々見て綺麗だな〜と思うんですけど、実際は印象に残る作品って少ないんです。
だから、見せたいものを中心に置いたりする。
モノクロ(写真)の中に、カラー(写真)を一つ置いたりといったレイアウトだったり。
クガイ
クガイ
やるからには本当に徹底しているんですね。
井戸さん
井戸さん
やっぱり良いものを見せたいじゃないですか。感動を味わってほしいという。
石垣島で唯一の写真美術館MIRAのオーナー井戸さん
クガイ
クガイ
ここの展示って、そもそもどうやってやったんですか??
井戸さん
井戸さん
ここの展示はね〜、難しかった笑 足場を組んでね、写真を撮りつけていったんですよ。
クガイ
クガイ
足場をわざわざ組んだんですか!?
井戸さん
井戸さん
そうです。自分たちで組み立てて。
クガイ
クガイ
図面って引いたんですか?
井戸さん
井戸さん
そうそう。
さすがにいきなりは無理なのでイラレでレイアウトを描いたんです。
で、次にイラレで描いたものを元にして、壁と同じサイズの紙を用意して試し用の紙を貼ってみて。
何度も修正できるものじゃないから、作品の高さ、幅を綺麗に合わせるために、試し用でまずは貼ってみたんです。
OKだったら実際に置いてくということをしてました。
あと、額縁。あのサイズはないのでオーダーしました。
幅もですが、額の深さ、高さもちゃんと計算したんですよ。
クガイ
クガイ
細かすぎる・・・。
かなり時間かかりそうですね。。。
井戸さん
井戸さん
2週間くらいですかね。
グロースターもあるから、ずっと作業できないから午前中だけ集中してやって夕方から、ツアーに行くみたいなことをしていましたね。
意外と大変でしたよ!
足場から組み立てて自分でレイアウトしたという作品。実際に生で観てみると「自分でやったの!?」と驚きますよ。足場から組み立てて自分でレイアウトしたという作品。実際に生で観てみると「自分でやったの!?」と驚きますよ。

さらにライト研究のため大阪へ

突き詰め方がすごすぎる。
それに、考えてからの瞬発力が恐ろしく早い井戸さん。
その徹底したこだわりはレイアウトだけじゃなかったのです。。。

クガイ
クガイ
壁の色も自分たちで塗ったんですか?
井戸さん
井戸さん
いや、壁は業者さんに頼みました。
クガイ
クガイ
石垣でここまでこだわる人初めて見ました。もしかしてですが、、、ライトもこだわりってあるんですか?
井戸さん
井戸さん
そうなんですよ!!ライト!!これね、めっちゃ難しいんですよ!!
写真や商品を照らす用のライトにも種類があるんですよ!!
色も違う。
高級ブランドを扱っているお店ってあるじゃないですか!?
あそこも、高級に見えるようにライトの当て方を変えていたりするんですよ。
だからライトも色んな種類があるって分かって、大阪に勉強しに行きましたもん。
クガイ
クガイ
えー!?ライトまで自分でやったんですか!!?
井戸さん
井戸さん
業者さんに頼むと高いですもん笑
で、そこで、美術館用のライトがあるって知って。
ここで使っているライトもちゃんと美術館用のミュージアムスポットライトを使っているんですよ!!
井戸さんこだわりのミュージアムスポットライト。 他にも高さ、作品に合わせたライトがあったりとどこまでもこだわりがすごいです。井戸さんこだわりのミュージアムスポットライト。
他にも高さ、作品に合わせたライトがあったりとどこまでもこだわりがすごいです。
井戸さん
井戸さん
いや〜、本当にライトも難しいんですよね。
当て方によって全然作品の見え方変わるし。
作品の大きさだったり、作品とライトの距離だったり、ライトの角度、ちゃんと考えないと作品の見え方って本当に違います。

どこまでもこだわりが凄まじい井戸さん。
ちなみに、写真の印刷、板への貼り付けも全部ご自身で行なったそう。

井戸さん
井戸さん
印刷もそうですが、写真を板に貼り付けるための職人さんもいるんですよ。
そういう貼り付けるためだけの業者さんというのが。
クガイ
クガイ
元々、写真を撮っていたんですか??
井戸さん
井戸さん
よくお分かりで笑 写真用の印刷する紙も種類があるんですよ。
あと、貼り付け。これもまためちゃくちゃ、大変でした・・・。
ホコリが少しでも、ほんっとうに少しでも入ると、それだけで作品がダメになるんです。。。
で、どんなに気をつけても入るんですよね、ホコリ。。。
何回も失敗しちゃうから、専用の貼り付け用ローラーを買って貼り付けたら、うまくいきました。本当に職人技だな〜と。
作品の準備も一つ一つ自分が行うという徹底ぶり。作品の準備も一つ一つ自分が行うという徹底ぶり。

「飾る文化」と「売れる文化」を作りたい

空間もアートになる。
そういう風に人に話すだけでなく、実際に自分で動いて作っていくからこそ伝えることができる。
そこで、将来はどんな写真美術館にしたいのか聞いてみた。

井戸さん
井戸さん
アメリカに行った時に、アネンバーグという美術館は写真のみの美術館に行ってめちゃくちゃ感動して好きなんです。
それからロサンゼルスにあるゲッティーセンターですね。ゲッティーセンターは絵とか美術品の美術館なんです。
どちらも大富豪が趣味でやっている美術館なんですよ。
アネンバーグの方は、内装を3ヶ月でガラッと変えているらしく、、、、凄すぎですよね。
それだけでも、すごいの入場料も無料なんですよ!
もう、金持ちって意味わからないですよね笑
そのアネンバーグで飾られていた写真て、アートとしての写真なんですよね。
写真をただの写真として見るだけじゃなくて、アートとして見る。そんな美術館を目指したいです。
クガイ
クガイ
石垣には、確かにアートを見て感じられる場所ってまだまだ無いですよね。これからは必要になってくると思います。
井戸さん
井戸さん
向こう(アメリカ)は写真をちゃんと「飾る文化」、「売れる文化」として成り立っているんですよね。画面で見るだけでなく、ちゃんとアートとして写真を伝えたいです。
作品一つ一つに対して、思いを込める井戸さん作品一つ一つに対して、思いを込める井戸さん

初めてやることはうまく行かなくて当然

本物を知っているからこそ、多くの人に写真の魅力にもっと気づいて欲しい。
どこまでも、まっすぐに自分の興味のあることを突き詰めていく姿勢に感動です。

クガイ
クガイ
どうして、釣りガイドやら漁師やら、カヤックツアー店、写真美術館と行動しまくれるんですか?
井戸さん
井戸さん
いや〜、話していて、ほんまに意味わからないくらい動いてるな〜って思いますよ笑 
僕は動きすぎて参考にならないと思うんですが。。。
基本的に、思い立ったら、動かないと気が済まないんですよね、僕。
動いていくことが大事だと思っているんですよ。
初めてやることは、当然うまく行かないですよ。
だから、初めてやる事って山登りって思ってるんです。
頂上目指して、森をかき分けたり、草むら入っていったりって。
で、頂上に着いたら気持ちいいな〜!って。
クガイ
クガイ
なるほど。。。
井戸さん
井戸さん
あと、何でも自分でやらないと落ち着かない。
だから、いつも色々抱えちゃうんですが笑
ただ、色々触る事で、自分がやりたい事の違う面も見えてくるんですよね。
知識もつくから引き出しも増えるし。
そして、色々触って動くから出会いも増えるんですよね。
本当、意味分からないんですけどね笑
あ、そうだ、僕、最初BBQのお店開いたんですよ。
だけど、BBQはいや〜、本当に大変でしたよ!!
クガイ
クガイ
BBQ・・・?何が大変だったんですか??
井戸さん
井戸さん
BBQって、野外じゃないですか?で、雨降ると、、、ほら、できないじゃないですか。。。
それで、雨降りました。
となると、できないから食材どうしよう。お客さんへのケアどうしようとか。
あと、BBQをやっている最中に、強風でテントやらテーブルとか倒れて大変なことになったり・・・
石垣島の唯一の写真美術館MIRAのオーナー井戸さん
クガイ
クガイ
野外なだけあって、ワイルドな体験できるんですね・・・。
井戸さん
井戸さん
もうBBQは本当にやりたくないって思いましたよ笑 今、屋内でもできるようですけど、、、ビジネスとしてやると、大変ですよ。
あれ。食材や火のセッティングとか片付けって。
クガイ
クガイ
そこまで、全然考えたことなかったです。
確かに、言われると大変ですね。。。
井戸さん
井戸さん
もう、BBQ、いま、嫌いですもん笑
クガイ
クガイ
いや、今、アクティビティのお仕事してるし!!!笑
井戸さん
井戸さん
カヤックは雨でも、在庫発生とかないから大丈夫ですよ笑

釣りガイドから石垣島生活をスタートした井戸さん。
それから、自分の興味のあることを追求し、とことん前に進む姿勢は少年のようです。
やっていることが意味分からない。
と話していたけれど、聞いているこちらとしては、自分にはない行動力の持ち主だったので、大変羨ましかったです。

石垣島唯一の写真美術館MIRAのオーナー井戸さん

「初めてのことは当然うまくいかない。」

その言葉がグッと心に残りました。
前を向いて挑戦し続けることは重要ですよね。
以上、「石垣島で働く人々〜写真美術館MIRAのオーナーの場合〜」でした!

まったね〜。

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