島のこと

「地元の人たちに助けてもらった」 川平ファームのパッションフルーツ生産の原点

「石垣島に移住する前は、実はちょこちょこ(石垣に)来てたりしたんですよ。」
笑顔で語るのは、川平ファームをご主人とともに大きく成長させてきた奥様。

石垣島に移住して30数年になる橋爪ご夫妻は、もともとオーナーであるご主人が、植物図鑑のスズランを描く絵描きであったので度々、石垣に植物を描きに来島していたそうです。
しかし、絵を仕事としてやっていくには収入的には厳しいこともあり、ずっと訪れていた石垣に住みたいという気持ちもあり、移住を決意。

最初に住んだ自宅は、今の川平ファームとは違う別の場所。
度々来島していたこともあったことと、島の文化や空気を肌で感じ続けていることで、地元の人たちとも仲良くなっていった。

パッションフルーツの苗との出会い

そして、パッションフルーツの栽培を始めるのだが、それは一つの苗からだった。
「実はね、パッションフルーツって元々ブラジルでも栽培していたんだよ。
もう何十年か前に日系ブラジル3世の日本人が川平にいてさ。
その人たちが石垣でも栽培できるようにって苗をくれたの。
で、その人たちに言われたのが
『パッションフルーツの品種は混ざりやすい。だから、味もすぐに変わってしまう。
栽培を続けるのあれば、この品種一つだけに絞ってやってほしい。』
と言われたの。だから、私たちはずっとその言葉を守って一つの品種で作り続けているよ。」

そう、川平ファームのパッションフルーツは、品種改良をおこなったものではなく、純粋に守り続けているこだわり抜いたものなのだ。
しかし、最近では、品種改良をした粗悪品が出回っていることもあり、外見は熟しているように見えるが実際に食べてみると、カスカスしたものだったりするとも教えてくれた。

島のおばぁがくれたもの

更に印象的な話が、
「このファームを始めたばかりの頃は、生活が本当に大変で、どうしようかと悩むこともあったよ〜。」
とにっこり笑って話す奥様。

「ある日ね、親子みたいに仲良くしてくれる地元のおばぁがね、自分で育てた野菜を持ってきてくれたんだよ。
でも、その野菜を持ってくる前に実は、台風が来たわけ。
だからそのせいで、畑が荒れて収穫にダメージがあったのに、私たちのところに持ってきてくれたものだったんだよ。」

感慨深げに話す奥様が更に続けて、

「でね、そのおばぁが『自分たちには、お金とかそういう助けは何もできないから、
こういうことぐらいしかできないさ〜。』って。で、『自分たちが大変なのにね〜。
あんたの考えてることぐらいわかるさぁ!』て言われて、もうあれは本当に号泣したよ〜。」

島の人たちに支えられて、島とともに育ってきた川平ファームさん。

実は、驚くべきことに作ったものはパッションフルーツだけではなかった。

建物もセルフビルディング

急な坂道を登った先にある川平ファーム。この白い建物も実は、自分たちで建てたものだった。
自分たちというのは、もちろんご家族だけではなく地元にいた仲間たちだ。

坂道を登りきると見えてくる川平ファーム。川平の土地という地域と一体化しているような静かな佇まいの建物です。

「ここ(今の川平ファーム)に越してこようと思ったんだけど、実は建物を建てても良いと認められた土地じゃなかったから、役所からNGが出たの。
でも実は、よく調べてみると農道として使われているということが分かって。
そのことを役所に話して、あと、嘆願書を作ったんだよね。
地元の人たちがみんな協力してくれて一夜で署名が集まってさ。
すぐに役所に持っていったよ。役所の人たち驚いてたさぁ笑」

ピンチの時には常に、地元の人達が側にいた。
奥様の暖かい人柄に、みんなが助ける気持ちもすごく納得してしまった。

地鎮祭を行う時も、桃林寺の人にお願いするか、川平のおばぁ(ユタ)にお願いするか迷ったらしいものの、話を聞いた仲良しのおばぁが「(ユタさんに)まずはお願いしてみるさ!」と言って、すぐに相談したところ、快く引き受けてもらえることになったということだった。

すぐに助けてくれる地元の人たちがいる。
しかしそれは当たり前ではなく、人柄プラス橋爪ファミリーの島に溶け込もうとする、並並ならぬ努力の結果なのだ。

お店のテラス席から広がる川平の大自然。実際に、見てみると思わず息を飲む迫力があります。

島を超えたパッションフルーツジュース


家族だけでなく、地元の人たちとの思いもたくさん詰まった川平ファームでは、こだわり抜いた添加物を一切含めないパッションフルーツジュースをいただくことができる。
実は、このパッションフルーツジュース、iTQi(国際味覚審査機構)が行う審査において、優秀味覚賞の最高位3つ星を受賞し、かつ東京スカイツリーやリッツカールトンといった
一流の施設レストランで出されている最高級の品。
そんなすごい品にも関わらず、奥様は

「売れるのは嬉しいけど。大量に売れたら良いっていうことでもないんだよね。
やっぱり、ウチ(川平ファーム)が作るものの質や良さを分かって認めてくれる人に買ってもらうのが一番嬉しいよ。
あと、やっぱり私たちの原点は石垣だから、一番は地元の人に親しんでもらいたいんだよね。」

終始、島への感謝の想いを話してくれた川平ファームさん。
このパッションフルーツは、自分たちの思いだけじゃなく、川平という地域の人たちの思いがたくさん詰まっているフルーツだった。
そして、これまで勝ち取ってきた栄光の数々は、地元の人たちの支えあっての川平ファームさんで勝ち取った笑と涙ありのものなんだという謙虚な思いが伝わってくる。

本当の成功とは・・・

よく人からは「成功したね!!」と言われるらしいですが、その時にいつも話していたのが
「私たち(橋爪夫婦)の代だけで成功じゃないよ〜。
島から離れた子供達が、島を愛していて戻ってきてくれたら私たちの成功だよ。」

親子ショット。長女ゆうきさんは、高校卒業後、アメリカの学校に進学。が、当時の高校では対応していなかったこともあり進学の方法、ホストファミリー探し全てを一人でやったというパワフルで行動力に溢れた素敵女性。ちなみに「シマノバ」の橋爪さんは妹さんなのだ。

そんな川平ファームは今、ご家族みんなで協力しながら毎日美味しいジュースを作りあげている。
しかも、無添加にこだわりたいという想いからジュースへの生産過程も自分たちで一つ一つ行っている。
その上、パッケージやラベルにはオーナー自らがイラストを描き、長女のゆうきさんがデザインを考えるという、まさに家族で全てを作り上げるという徹底ぶり。

店内には画家でもあるオーナーの絵画も鑑賞できる神秘的な魅力に溢れた店内。
私が、写り込んでしまった・・・。

味はもちろんのことパッケージやラベルにも注目することで、新たな魅力に気づくはず。

島に住み、島とともに成長してきた川平ファーム。
話の中には出てこなかったであろう大きな苦労もあったんだろうなぁとブログを書いていてしみじみ。
それでもめげずにパッションフルーツを栽培し加工し販売を続け、とても大きなものへと育てあげた。
思いのこもったこだわりのパッションフルーツジュースは、観光客や県外のお客様だけでなく、島の人も笑顔にしてくれる素敵な飲み物。

パッションフルーツジュースのことばかり書いてしまったが、実は最近琉球大学と共同で開発したという美容オイルもあるのだ!!!
こちらは、パッションフルーツの種とトコフェロールという成分のみで作られた100%無添加のシードオイルになります。これから、使うのが楽しみだわん。むふふ。

突然お邪魔したにも関わらず、色々と素敵なお話を聞かせてくれて本当にありがとうございました。
自分たちのことばかりではなく、相手のことを考え暖かく接する橋爪ファミリーには頭がさがるばかり。。。

私も少しでも、皆さんのお役に立てるよう日々精進いたします。

以上、
「「地元の人たちに助けてもらった」 川平ファームのパッションフルーツ生産の原点」
でした。

まったね〜

本日のまとめ

・川平ファームのパッションフルーツは、こだわりにこだわり抜いた品種なのです!

・パッションフルーツジュース」は無添加にこだわり抜き、しかも生産を一貫して自社で行っているこだわり抜いたフルーツジュース

・島や地元の人たちへの想いがめっちゃ熱い!!!

・大きなものを作るには、一長一短ではできない。続けることで、得られる支えによって総合的に出来上がる。

ちなみに、川平ファームのパッションフルーツを飲んでみたお話はこちら
パッションフルーツは妊婦さんや目を酷使する人にも役立つパワーフルーツだった!



川平ファームのサイト

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